ワイングラスの共鳴を見る#
薄いガラスでできた、チューリップ形のワイングラスはQ値が非常に大きく、共鳴時には大きい振幅で振動する。この振動はストロボ法で可視化することができる。つまり、振動周波数に近い周波数で点滅する光源で照明すると、差の周波数でグラスがゆっくりと振動しているように見ることができる。
実験上の注意点#
アンプの入力に正弦波発振器を接続し、出力に接続されたスピーカーの傍にワイングラスを置く。
正弦波は通常の音源に比べて平均電力が大きく、アンプやスピーカーに負担をかけるので、長時間の運転は危険である。スピーカーのボイスコイルが焼け切れることがよくある。
共振周波数を探しあてるためには、1 Hz 程度の分解能での調節が必要である。
ワイングラスは指で弾いて、10秒以上音が残るものがよい。100円ショップにあるような、ガラスの厚いものは不可。
ストロボ光源はファンクションジェネレータに 白色LEDを接続すれば、手軽に作れる。こちらも周波数調整を精度よく行う必要がある。